革レザーの種類

革張りソファと一口に言っても、使用されている革には、様々な種類があります。素材の皮も、牛皮、羊皮、山羊皮、豚皮、馬皮、鹿皮と多種類ですが、やはり牛皮が一番高級なものだと言われています。ソファに使用されるのは牛皮が多いのですが、その中でも牛の年齢・性別・状態によって、革の種類も変わります。

  • カーフスキン(生後6か月以内の子牛の革)
  • キップスキン(生後6か月から2年以内の牛の革)
  • カルビンスキン(生後2年以上で、お産を経験していない雌牛の革)
  • カウスキン(生後2年以上の雌牛の革)
  • ステアハイドスキン(子牛の時期に去勢を行い、成長した雄牛の革)
  • ブルハイドスキン(虚勢を行わないまま成長した雄牛の革)

牛革の種類だけとっても細かく分かれています。生後6か月以内の子牛の革、カーフスキンが最上級のものだとされています。年齢が若い牛の革は、きめ細かくとても柔らかいものです。キップスキンは、カーフより厚みがあり、その分耐久性が増します。一般的に牛革と呼ばれている流通の多いものが、ステアハイドスキンになります。

素材となる皮の用意ができると、次に行われる工程は「なめし」です。動物の皮を製品の素材として使用するために行う防腐処理や、革を柔らかく保つための処理を「なめし」と言います。タンニンなめしやクロムなめしなど、なめしの工程によって、出来上がりの革の種類にも違いが出てくるのです。

クロムなめし

硫酸クロム塩を使用する方法です。現在多くなっているのは、このなめし法です。仕上がりまでの期間が2週間から4週間程度と短いため、生産性を上げることができます。クロムなめし法で処理された素材は、傷や水に強く、とても加工しやすい革に仕上がります。

タンニンなめし

昔から行われている伝統的ななめし法です。植物の葉や根などから抽出するタンニンを使用します。仕上がりまでに1か月から3か月ほど時間がかかりますが、より革の風合いを楽しめる素材となります。耐久性は、クロムなめし法で仕上げられた革よりも落ちますが、環境に優しいタンニンなめしは、現在でも評価されています。

混合なめし

植物タンニンでなめした後、クロムなめしの工程を行います。タンニンなめし、クロムなめし、それぞれのデメリットを改善することができます。

革の種類

革の染め、仕上げは一番重要なポイントです。これにもいくつかの工程があり、染め・仕上げの工程によって革の種類が異なります。仕上げ法によって、革を分類してみましょう。

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