ソファーベッドは日本住宅事情に合っている

高級ソファーベッド

日本の住宅事情を考えると、ソファーベッドという選択肢はかなり魅力的です。
昔から日本の住宅や家具には限られた1つの空間をいろいろな形で使いまわすという発想があり、ソファーベッドも同じような設計思想に基づいて作られているからです。ソファでもなくベッドでもないソファーベッドを部屋に置くだけで、1つの空間をリビングとしても寝室としても利用できるようになります。
しかし、ソファーベッドの難点は寝心地にあります。その寝心地の悪さが多くの日本人を敬遠させてきたのです。狭い日本の住宅を上手に使いこなせる家具なのに、その寝心地の悪さのせいで、多くの人にいい印象を持たれていない現状があります。

ソファーベッドは寝心地を考えて、引き出し型を選択する

そこで1つ提案があるのですが、ソファーベッドの選び方を変えてみませんか? 基本的にソファーベッドというと、多くの方が背もたれを倒すタイプをイメージすると思います。長財布のような形状をしたタイプで、通常は片面を垂直に立てる感じでソファとして使用します。寝るときは立てた片面をフラットに倒して使用します。
このタイプがソファーベッドのイメージだと思いますが、ソファーベッドを本気で選ぶ際にはこの折り畳みタイプでなく、タンスを引き出す感じで、ソファのシート部分を手間に引っ張り出す、引き出し型をぜひともチョイスして欲しいのです。

折り畳み型は、折り畳みの線と体の向きが一緒になってしまう

折り畳み型のソファーベッドは、最大の難点がその折り畳みの線になります。長財布のような感じで折ったソファをフラットに広げるので、どうしても折り線が縦に走ってしまいます。
折り畳み型のソファーベッドに寝そべると、体の向きも縦方向になります。体の中心線が折り畳みの線と重なってしまうので、腰や背中が線に沈み込んでしまい、寝心地が悪くなります。

その点、引き出し型のソファーベッドの場合、上述の問題は発生しません。シート部分が3枚に、押し入れの中の敷きふとんのように折り重なっており、その連結した3枚のシートを手前に引っ張る構造が主流です。
ベッド状態にしても折り目は体に対して横向きに走っているので、寝ている最中に折り目が気になる心配はありません。体の向きと折り目が十字に重なり、しかも交差するポイントが首やひざなどシートに触れない部分になるよう設計されています。腰や背中など体重の掛かる部分にはシートの折り目が来ないように計算されているので、寝心地は劇的に改善されます。

ソファーベッドは引き出し型を購入する

引き出し型のソファーベッドはいろいろとあり、値段もかなり違います。世界の一流ホテルに納品されている引き出し型のソファーベッドもあれば、1万円前後で売っているソファーベッドもあります。やはりその品質には差がある事も事実です。

寝心地を追求するなら高額な商品をお勧めしますが、安くても最低限の寝心地を期待するなら、折り畳み型でなく引き出し型を選択してください。

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